あけましておめでとうございます。
新年のご挨拶をさせていただきます。
昨年は100年ぶりとなる大きな災いが皆様方、世界中の方々に戸惑いと失望の念をもたらしました。
科学が進み、医学も進み、この災難を乗り切ろうと努力はしておりますが、その影で密かに命を落としていかれた方々がたくさんいることを鑑みますと、やりきれない思いが溢れてきます。
100年前、大正8年のスペイン風(今で云うところのインフルエンザ、ヨーロッパでは大正7年が1番悲惨な状況でありました)では、 抗生物質もなく、犠牲者も桁違いに多かったといいます。
それ以前にも流行病は各地で数年おきに猛威をふるい、人にも動物にも恐怖の心を植え付けていたのです。
それらの災いから身を守り、子孫へと命をつないでくださったご先祖さまには、感謝の言葉しか出てきません。
日本ではお正月を「年取り」という言葉で表現していました。
年神様からお年を一つ、みんな一緒にいただく。
ご飯を「いただきます」と表現するように、命をいただく有り難さがにじみ出ていたのです。
年神様とは命をつなぎ続けてくれたご先祖様の総称なのかもしれません。
今あるこの命に感謝を申し上げるとともに、少しでも次の世代に命をつないでいけるように、そしていつかは自分たちも年神様の仲間に入れるように、本年もお過ごしいただきたいと思います。
合掌